美術科 テキスタイルコースDepartment of Fine Arts Textile

長根理沙|instiGATE
福島県出身
坂井直樹ゼミ
H1800×W900×D900 ポリエステル生地、杉

時代の流れで和室は鳴りを潜め、それに欠かせない障子も減る状況にある。障子は日本人にとって親しみやすさ、柔らかさ、優しい光を与えてくれる存在だった。私にとってもそうだ。私が生まれる前の日々、家族や友と過ごした日々、私がいない日々でさえ、共に過ごした障子は覚えている。しかし、これからもずっと、とはいかない。形あるものはいつか消えてしまう。それでもずっと覚えていたいから、私は思い出の障子を作ったのだ。