映像学科Department of Film and Media

[優秀賞]
渡邊咲樹|チューリップちゃん
宮城県出身
中村高寛ゼミ
アニメーション

中編のアニメーション映画を制作しました。チューリップちゃんのともだちに、なれるもんならなってみな!


中村高寛 非常勤講師 評
「30分のアニメーションを作りたい」。しかしそれを聞いたアニメ専攻の教員たちからは「無謀だ」と止められたという。映画専攻の教員である私には分からないが、その長さのアニメーションを作るのは、大変なことらしい……。そしてなぜか、渡邊咲樹は私のゼミに入ってきた。となると勿論、私は渡邊の挑戦を応援した。本人がやりたいと言っているんだし、「(作品として)器用にまとまるくらいなら、破綻しろ!」が、私の指導方針でもあるからだ。
本作の主人公?チューリップちゃんは、小学校の授業参観で将来の夢は「還暦を孫に祝ってもらうこと」だと語る。小学生なのにパンクだ、格好良すぎる。そして作者である渡邊も同じくパンクであった。チューリップちゃんのようにいつもマイペース、スケジュールとか一応は気にするけど、あんまり守らずに自分のリズムを貫き通してきた。
締切一カ月前には「このままでは完成しないから、ストーリーを削って短くしたほうが良い」というアニメ専攻の教員たちのアドバイス(そりゃそうだよね)もひょいと受け流して、初志貫徹。この長さのアニメーションを完成させた。そして今回のこの受賞。痛快すぎるよ、渡邊さん。これからも自分のペースで作品を作り続けてください。