開湯1200年〈灯籠〉プロジェクト『ひじおりの灯』 開湯1200年〈灯籠〉プロジェクト『ひじおりの灯』

design:鈴木敏志(JEYONE)

開湯1200年〈灯籠〉プロジェクト

ひじおりの灯|大蔵村肘折温泉

2007年夏。東北芸術工科大学日本画コースの大学院生と卒業生が、霊峰・月山の麓、大蔵村肘折地区の招きでスケッチ旅行をおこない、肘折温泉の初夏の風物を地元産の手漉き和紙に描きました。出来上がった絵を貼り込む八角形の灯籠は、庄内地方の建具組合の職人が、伝統工芸『組子』の技術で組み上げたもの。灯籠を取付ける金具の意匠には、かつて肘折温泉街を飾っていた雲の図案を再現しています。
山形の伝統技能と、芸工大の学生たちとのコラボレーションにより完成したオリジナルの灯籠『ひじおりの灯』は、肘折温泉の開湯1200年を祝う夏祭の期間中、温泉街の目抜き通りに立ち並ぶ23軒の旅館の軒先に設置され、湯治場の夜を幻想的にライトアップします。
今後、『ひじおりの灯』は、肘折地区と大学がともにつくりあげていく郷土の新しい伝統行事として、毎年夏のお盆の夜に、芸工大生による新しいその年の灯籠絵をまとい、古き良き温泉場の魅力を次代へと継承していきます。

  • 点灯期間=2007年7月13日[金]−8月20日[月] 18:30−21:00
  • 会場=山形県大蔵村肘折温泉
  • 主催=東北芸術工科大学 東北ルネサンスプロジェクト実行委員会
  • 共催=肘折地区
  • 監修=赤坂憲雄/森繁哉
  • 灯籠デザイン=竹内昌義/建築・環境デザイン学科竹内昌義ゼミ
  • 灯籠制作=庄内木工技術研究会(組子制作・代表:柿崎光雄)/ 下山普行(金属鍛造)/三浦一之(月山和紙)
  • 制作協力=山形県工業技術センター庄内試験場
  • 灯籠絵作画=番場三雄(作画指導)/高橋誠/金子富之/土ヶ端大介/竹田陽子/木村夏子/長谷部浩史/中田朝乃/古田正洋/亀岡里美/一條好江/一ノ瀬絹子/小田倉由紀/尾坪大輔/佐々木綾子/設楽雅美/高倉未知/田口緒里砂/廣瀬直子/吉岡妙/鬼塚堅太(日本画コース)
    企画コーディネート=宮本武典(東北芸術工科大学美術館大学構想室)

●関連イベント

  • ○トークセッション『肘折絵語り・夜語り』
  • 日時=2007年7月25日[水]19:00
  • 会場=肘折温泉街(旧郵便局前からスタート)
  • 司会=森繁哉(舞踏家/東北芸術工科大学教授)
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